カサカサが気になる乾燥肌やオイリー肌など、お肌に関する悩みは尽きません。
中でも、オイリー肌と同時に起こりやすいのが鼻の毛穴のトラブルで、この悩みを改善したいと願う方は多いことでしょう。
しかし、鼻の毛穴のトラブルはいくつかの種類に分類されており、それざれに原因やケアの方法が異なります。
今回は、毛穴のトラブル改善に役立つ鼻パックをご紹介していきますが、トラブルの状態によっては鼻パックによる効果を期待できないこともあります。
それでは、毛穴のトラブルの種類や、おすすめできる鼻パックをご紹介していくことにしましょう。
鼻パックを行う前に・毛穴の状態を観察してみよう!
それではまず、ご自身に当てはまる毛穴トラブルを探してみましょう。
黒ずみ毛穴
鼻の黒ずみが気になるときには、その黒ずみが毛穴に詰まっている内容物によるものなのか、それともムダ毛による黒ずみなのかよく観察してみてください。
詰まっている内容物が見えて、なおかつそれが黒く変色している状態であれば鼻パックで改善効果を期待できます。
しかし、ムダ毛によって毛穴が黒ずんでいるように見える場合では、まず鼻のムダ毛を処理してみて、毛穴がどのように見えるか確認してみましょう。
ムダ毛による毛穴の鼻の黒ずみは意外と多いトラブルですが、ムダ毛処理をしたらあっさり解決することも少なくありません。
セルフによる自己処理が心配なのであれば、ひとまずクリニックに相談して医療レーザーで処理をするという方法がおすすめです。
角栓毛穴
毛穴に白い内容物が詰まっていて毛穴が開いているのなら、それは角栓の詰まりによる毛穴トラブルだと考えることができます。
角栓の約70%はタンパク質(剥がれた角質)、残りの30%は皮脂だといわれており、鼻パックでスッキリと取り除くことが可能です。
ただし、おすすめできる鼻パックとそうでない鼻パックがありますので、製品選びの際には注意しなくてはなりません。鼻パックの選び方やおすすめの製品は下記でご紹介します。
メラニン毛穴
毛穴の内部に何かが詰まっている様子がないのに毛穴が黒ずんで見えているのなら、メラニン毛穴の可能性が高いでしょう。
メラニン毛穴とは、毛穴にタンパク質などが詰まって起こるのではなく、紫外線の影響を受けて鼻にメラニン色素が生成されて黒ずみができている状態です。
特に外気温が高くなる季節になると皮脂分泌量が増え、これが毛穴の開きの原因になることがあります。
そして、毛穴が開いた状態で無防備に紫外線に当たってしまうと、毛穴のやや深い部分も日焼けし、これによって毛穴が黒ずんで見えることがあります。
この場合では鼻パックでは改善効果を期待できず、毛穴引き締めケアと美白ケアが必要になるでしょう。
毛穴のトラブルは、毛穴が開くことによって汚れが溜まり、ますます閉じづらくなり、その汚れが酸化して黒ずみへとなっていきます。
毛穴が開く要因としては、紫外線や乾燥によりコラーゲンの活動が衰え、皮膚のたるみを誘発して閉じにくくさせます。
また開いた状態の毛穴は紫外線が入り込みやすくなり、活性酸素が発生し炎症を起こして更に閉じにくくさせます。
慢性的に毛穴が開いた状態は、皮脂や汚れ、化粧品が残りやすくなり、これらの老廃物が空気に触れ酸化することで、黒ずみを招いているのです。
引用:加藤クリニック東京院
おすすめの鼻パック5選をご紹介!
それでは早速、おすすめの鼻パックを厳選してご紹介することにします。どれも使いやすいパックですので、それぞれの特徴をよく確認した上で製品選びを行ってみてくださいね。
KOSE ソフティモ 角栓すっきり黒パック

画像引用:Amazon
トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE成分)が配合された、剥がすタイプの鼻パックです。
吸着力に優れた鼻パックですので、毛穴に詰まった頑固な角栓も1回のパックで綺麗に取り除くことができるでしょう。
この鼻パックはドラッグストアなどで販売されているためお手軽に入手することができ、なおかつ安価な価格ですので、毛穴詰まりのレスキュー用として用意しておくと便利ですよ。
また、シートが黒色ですので、取れた角栓を確認できるというメリットもあります。
ただし、この鼻パックはシートを剥がしたあとに粘着成分がお肌に残ることがありますので、使用後にはしっかりと洗い流す必要がありますので、十分注意しましょう。
そしてもうひとつ注意していただきたいのは、角質層が硬くなっている状態の方は、ひとまずこのパックは使用しないほうが良いということです。
というのは、この状態で剥がすタイプの毛穴パックを使用してしまうと、健康な角質層を傷つけて肌荒れが起こるリスクが高まるからです。
このパックを使用するのなら、とりあえず角栓を今すぐに取る必要があるときの緊急用として考えておくのが妥当でしょう。
毛穴パックには大きな弱点があります。
それは、毛穴の角栓だけでなく、正常な角質なども一緒に剥がしとってしまうことです。
実は角栓ができるのは皮脂の分泌とは別にもう一つ大きな理由があります。
それは、毛穴周りの角質が硬化してしまっているということです。
角質が硬化してしまうと皮膚の柔軟性が衰え通常排出されていたはずの皮脂も毛穴に詰まり、角栓や黒ずみを助長してしまうのです。
フォーミー イチゴ鼻用はがさないパック

画像引用:Amazon
殺菌作用のあるグリチルリチン酸2Kを配合した洗い流さないパックですので、毛穴の開きや詰まりによる吹き出物を予防する効果も期待できます。
洗い流さないタイプのパックであるため毛穴やその周辺のお肌に与える刺激が弱く、短時間でケアできるスグレモノの鼻パックだといえるでしょう。
さらに、オウゴンエキスやアロエエキスといった植物性成分も配合されていますので、パック後の保湿効果も期待できます。
ただし、大豆由来成分も配合されていますので、大豆アレルギーをお持ちの方は残念ながら使用することができません。
スタイリングライフ・ホールディングス ツルリ皮脂吸い出し部分用パック ガスール&レッドパワー

画像引用:Amazon
モロッコ産のガスール(クレイ・泥)を配合した洗い流すタイプのパックで、泥の吸着作用によって毛穴の汚れの除去効果を期待できます。
ガスールにはミネラル成分が豊富に含まれているため、この鼻パックでケアを行うことがお肌の栄養補給にも役立ちます。
さらに、アルガニアスピノサ核油(アルガンオイル)やセイヨウハッカ葉エキスなどの植物由来成分がふんだんに配合されていますので、パックによるお肌の乾燥が心配な方にもおすすめできる製品だといえるでしょう。
こちらの製品は、アマゾンなどのインターネットショッピングサイトから購入することができますよ。
ローズ・ド・マラケシュ クレイパック

画像引用:Amazon
こちらもモロッコ産のガスールが配合された洗い流すタイプのパックです。
アルガンオイル、ダマスクバラ花油、ゼラニウム油、アトラスシーダー木油などの植物性成分の配合量が多い分、やや価格は高めになってはいますが、お肌への刺激が強い成分が配合されていないというメリットがある製品です。
こちらの製品はローズ・ド・マラケシュの公式オンラインストアから購入することができますので、ご興味のある方はぜひ、公式オンラインストアを覗いてみてくださいね。
アルジタル グリーンクレイペースト

画像引用:Amazon
イタリア・シチリア島で採取されるグリーンクレイと呼ばれる海泥を配合した洗い流すタイプのパックです。
グリーンクレイは非常に強い吸着性を持つ物質であるため、鼻の毛穴トラブルだけでなく、顔全体の汚れ除去効果も期待できます。
また、トウセンカ花エキスなどの植物成分も配合されているため、保湿効果も期待できるでしょう。
ただし、こちらの製品には小麦由来成分が配合されているため、小麦アレルギーをお持ちの方は使用することができません。
鼻パックはここに注意しましょう
鼻パックは使い方次第で肌トラブルを起こす原因になることがありますので、製品選びや使用する際には、以下の点に注意を払いましょう。
配合成分に注意
今回は5種類のパックをご紹介してきましたが、この中にはアレルギー指定成分の大豆由来成分や小麦由来成分が配合された製品もあります。
このような製品は、アレルギーをお持ちでない方の場合では問題なく使用することができるでしょう。
しかし、アレルギーをお持ちの方が使用してしまうと、お肌の痒みや炎症、腫れなどのアレルギー症状が現れることがありますので、細心の注意が必要です。
頻繁にパックを行わないこと
剥がすタイプ、洗い流すタイプのパックは、ともに短時間で毛穴トラブルの改善効果を期待できるというメリットがあります。
そして、一度毛穴がスッキリすると頻繁にパックを行いたくなりますが、これはやってはいけないNG行動です。
というのは、あまり頻繁に鼻パックを行うと毛穴の内部に残しておくべき皮脂が不足するため、皮脂分泌量が増える可能性があるからです。
毛穴詰まりの原因は皮脂だけではありませんが、皮脂分泌量が多ければ、それだけ毛穴内部で酸化が起こりやすくなり、毛穴トラブルの発生率が高くなるでしょう。
鼻パックを行う際には、週1回、多くても週2回という頻度を守ることが大切です。
まとめ
角栓などによる鼻の毛穴トラブルは、鼻パックを行うことによって改善することが可能です。
しかし、鼻パックは頻繁に行うと皮脂分泌量が増え、毛穴詰まり誘発の原因になることがありますので、使用頻度には十分に注意しなければなりません。
また、鼻の毛穴トラブルの種類によっては鼻パックで改善できないこともあります。
鼻の毛穴トラブルでお困りの方は、鼻パックを使用する前にご自身の毛穴の状態をよく確認し、鼻パックによるケアが適切かどうかよく見極めておくことが大切です。