拭き取りクレンジングは肌に悪い?刺激を与えないやり方やおすすめは?

疲れて帰った日や旅行時のメイク落としに便利な拭き取りクレンジングですが、肌に負担がかかるクレンジングです。

しかし、忙しくてメイクをそのままにして寝るよりは、拭き取りクレンジングを使った方が肌に良いですよね。

メイクを落とし忘れることがある人や、疲れてメイク落としを面倒に感じることが多い人は、拭き取りクレンジングを常備しておくと便利でしょう。

そこで、今回は肌に負担がかかりにくい低刺激の拭き取りクレンジングや、拭き取りクレンジングのコツをご紹介します。

拭き取りクレンジングは肌に負担がかかる?

結論から言いますと、使い方によっては肌に負担がかかります。

しかし、使い方に気をつければ、拭き取りクレンジングは便利なアイテムです。

まずは、拭き取りクレンジングの肌に負担がかかる使い方や、メリット・デメリットをご紹介します。

拭き取りクレンジングの肌に負担がかかる使い方

拭き取りクレンジングには三つの種類があります。

  • クレンジングウォーター
  • クレンジングシート
  • 部分用クレンジングウォーター

三つともコットンやシートでメイク汚れを拭き取るクレンジング剤です。

拭き取りクレンジングで肌に負担がかかるのは、「拭き取る」という使い方が主な原因になります。

コットンやシートでゴシゴシ顔をこするようにメイクを落としたり、クレンジング剤が十分コットンに染みていない状態で使ったりするのはNGです。

拭き取ることで発生する摩擦が、肌に負担をかけて様々なトラブルを引き起こします。

摩擦で発生する肌トラブル
  • シミ
  • 乾燥
  • 肌の赤み

顔の皮膚は、私たちが思っている以上に薄くてデリケートです。

その薄さは、卵の薄皮以上で、ちょっとでもこすると摩擦刺激が発生します。

拭き取りクレンジングは、性質上どうしても肌に摩擦刺激が加わるので、他のクレンジング剤よりも肌に負担がかかるリスクが大きいのです。

特に、肌の表面の角質層のうるおいが不足しがちな敏感肌や乾燥肌、水分量が減りやすい40代以降の肌には、負担がかかりやすいでしょう。

疲れている、忙しい日用のクレンジングに便利

拭き取りクレンジングは、メインクレンジングにはおすすめできませんが、疲れている日や忙しい日に使うクレンジング剤としては便利なのでおすすめです。

コットンと鏡さえあれば、バスルームに行かずリビングや寝室、どこでもクレンジングができます。

「今日はもう疲れたからこのまま寝たい」というぐったりした日も、拭き取りクレンジングならベッドの上でもメイク落としができるんです。

メイクを落とさずに寝てしまうことが多いという人には、特におすすめですね。

確かに拭き取りクレンジングは、摩擦刺激で肌に負担がかかる、というデメリットがありますが、メイクを落とさずに寝るよりはマシです。
飲みや仕事で夜遅く帰り、シャワーは翌朝浴びる、という人も、拭き取りクレンジングを常備しておけば、帰宅してソファに座って休みながらでもクレンジングができますよ。

肌に負担がかかりにくい拭き取りクレンジングの選び方

拭き取りクレンジング選びのポイント
  • ウォータータイプかクリームタイプを選ぶ
  • 皮膚科医推奨のものならメインでも使える
  • 肌に負担がかかる成分フリーのものを選ぶ

拭き取りクレンジングでできるだけ肌に負担をかけないためには、シートタイプのものは避け、比較的肌にやさしいクレンジングウォーターやクリームタイプを選びましょう。

特に、クレンジングウォーターは皮膚科医推奨のメーカーのものもあるので、上手に使えば肌負担の心配なく、メインのクレンジング剤としても使えますよ。

アルコールや香料、防腐剤など、肌に負担がかかりやすい成分が不使用のものなら安心です。

また、拭き取りに使うコットンにもこだわってみてください。

100円ショップやドラッグストアのリーズナブルなコットンでも、必ず肌触りが良くて厚めのものを選びましょう。

安価なコットンの中には、毛羽立ちやすく摩擦刺激が強くなるものもあります。

また、コットンが薄いと、力が入りやすいぶん摩擦刺激が強くなりますし、ウォータータイプはコットンがすぐにシャバシャバになって使いにくくなるのです。

安く済ませがちなコットンですが、質にこだわって選ぶことで、拭き取りクレンジングの肌負担を少しでも抑えられますよ。

肌にやさしい拭き取りクレンジングおすすめ4選

1. ビオデルマ サンシビオ エイチツーオーD片手プッシュポンプ

おすすめポイント
  • 無香料、無着色、エチルアルコール無添加、オイル無添加、パラベン無添加、弱酸性
  • 敏感肌専門フランスのスキンケアブランドのクレンジング水
  • ポンプ式で使いやすい

拭き取りクレンジングウォーターといえば、フランスのビオデルマシリーズが有名です。

肌に負担がかかりやすい成分の多くを不使用、弱酸性で敏感肌でも安心して使えます。

保湿成分も配合されているので、汚れを拭き取りながら保湿ケアもできるクレンジングウォーターです。

一般的なボトルタイプもありますが、中身を出しすぎるというデメリットがあるので、ポンプタイプの方が使いやすいですよ。

肌にかかる負担の少なさでは、拭き取りクレンジングの中ではベストですが、一度に使う量が多いので、コスパが悪いことが難点です。

メイン使いにもできますが、コスパが気になる人はメインは他のアイテム、こちらは疲れている日や旅行用に常備しておくと良いでしょう。

筆者も疲れた日用に常備していましたが、一般的なボトルタイプは、使う量を調整しにくく、出しすぎてコットンがビチャビチャになることが多かったんです。

ボトルタイプは、片手でプッシュすれば中身が出るので、量が調整しやすく、自分好みの量のクレンジングウォーターでメイク落としができます。

2. チャコット フォー プロフェッショナルズ クレンジングウォーター

おすすめポイント
  • たっぷり500mlで惜しみなく使える
  • 舞台用メイクも落ちるほどメイク落ち優秀
  • 100%オイルフリー、無香料、無着色、パラベンフリー、アルコールフリー
  • W洗顔、化粧水不要

落ちにくいメイクをすることが多い人や、クレンジングウォーターをメインで使いたい人にぴったりなのが、チャコットのクレンジングウォーターです。

元々は濃い舞台メイク用に作られたので、濃いメイクもスルッと簡単に落ちます。

メイク落ちは優秀なのに、肌にやさしい低刺激処方なので、安心して使えるでしょう。

落ちにくいファンデやマスカラ、アイライナー、毛穴カバー効果の高い化粧下地など、毎日色々なコスメを重ねてしっかりメイクをしている人にもおすすめです。

1,000円ちょっととリーズナブルなのに、たっぷり500mlもあるので、惜しみなくバシャバシャ使えるのも嬉しいですね。

3. ラロッシュポゼ クレンジング ウォーター

おすすめポイント
  • 敏感肌以外の全てのはタイプに対応
  • うるおいサポート成分ターマルウォーター配合
  • フランス皮膚科医推奨ブランド

ビオデルマと同じく、フランスで皮膚科医からも支持されているクレンジングウォーターです。

ラロッシュポゼコスメに配合されている、角層のうるおいを補うターマルウォーターの効果で、メイクを落としたあとの肌はつっぱらずしっとりします。

口コミでも使用後の肌のしっとり感が評価されていました。

4. スーキン ナチュラルズ ミセラクレンジングウォーター

おすすめポイント
  • 配合成分の98.8%が天然植物性の原料を使用
  • 水、アロエベラ液汁がベース

オーストラリアのナチュラルコスメのクレンジングウォーターです。

日本ではまだ知名度は低いですが、オーストラリアでは2018年にナチュラル&オーガニックスキンケア部門の売上で1位を獲得しています。

とにかく成分がナチュラル&シンプルで、配合成分の98.8%が天然の植物成分を使っているので、敏感肌の方でも使いやすいでしょう。

保湿成分にもキュウリ果実エキスやカミツレ花エキスなど、天然由来成分が使われています。使い心地のやさしいクレンジングウォーターです。

手軽に購入できるドラッグストアの拭き取りクレンジングおすすめ3選

1. ビフェスタ クレンジングローション ブライトアップ

化粧水生まれの100%オイルフリーのクレンジングウォーターです。

プチプラの中では、比較的口コミ評価が高く、保湿力やメイク落ちも評価されています。

メイク汚れと一緒に、古い角質も拭き取れるため、くすみ予防にも効果的です。

2. 菊正宗 Rice Made+ クレンジングローション

ナチュラルメイク派におすすめの酒造メーカー、菊正宗のクレンジングローションです。

菊正宗といえば化粧水が有名ですが、こちらもお米由来の美容成分や酵母エキスを配合し、スキンケア効果が期待できます。

メイク落ちは濃いメイクは少々落ちにくい、という声があるので、ナチュラルメイクの時におすすめです。

保湿成分たっぷり、容量もたっぷりでコスパも良いですよ。

3. エリクシール シュペリエル メーククレンジングクリーム

ミドルプライスですが、ドラッグストアで購入できる拭き取りクレンジングクリームの中では、エリクシールシュペリエルがイチオシです。

こってり系のクリームですが伸び、メイクなじみともに良く、少量でスッキリメイクを落とせるため、コスパも悪くありません。

使用後の肌のしっとり感が評価されており、乾燥肌さんに特におすすめです。

リッチな気分になれる!デパコスの拭き取りクレンジング

1. 江原道 クレンジングウォーター

映画の撮影現場で使われるコスメとして有名な、江原道のクレンジングウォーターです。

ベースはミネラル豊富な出雲湯村温泉水と白樺樹液、さらに6つのハーブエキスでメイクを落としながら肌を整えます。

デパコスのクレンジングウォーターとしては珍しい、弱酸性、アルコールフリー、オイルフリーと肌にもやさしい処方です。

2. ゲラン クレンジング ウォーター

たまに使うくらいなら、デパコスのちょっと高級なクレンジングウォーターを常備すると、疲れた日のメイク落としも楽しめますよ。

ゲランのクレンジングウォーターは、リッチなジャスミンの香りで優雅な気分でメイク落としができる拭き取りクレンジングです。

とろみのあるテクスチャーなので、肌に摩擦がかかりにくく、汚れもしっかりキャッチして落とします。

抗酸化、抗炎症成分入りでエイジングケアにも効果的です。

3. イグニス ブラン クレンジング クリーム

イグニスのクレンジングクリームは、拭き取り・洗い流し兼用なので、普段は洗い流し、疲れた日や旅行時には拭き取り、と使い分けられます。

米ぬかエキスやセンブリエキスなど、こだわりの植物エキスが配合されており、洗い上がり、拭き取り後のお肌はしっとり柔らかな質感になるので、乾燥肌さんでも使いやすいですよ。

洗浄力が高いので、落ちにくいメイクをすることが多い人におすすめです。

拭き取りクレンジングのやり方をタイプ別に解説!


摩擦がかかりやすい拭き取りクレンジングですが、コツを覚えれば肌にかかる負担を抑えて、スムーズにメイクが落とせます。

拭き取りクレンジングのコツは3つです。

  1. 肌触りソフト、厚みのあるコットンを使う
  2. 量はケチらずたっぷりと
  3. 肌をこすらない

肌触りソフト、厚みのあるコットンを使う

毛羽立ちやすいコットンは、肌にかかる摩擦が増え、肌表面が傷ついて乾燥の原因になります。また、薄いコットンもNGです。

クレンジングウォーターは薄いコットンだと拭き取りにくくなります。

肌に直接指が触れるようになり、摩擦も増えるので、厚みがあるなめらかな肌触りのコットンを選びましょう。

コットンは使い捨てなので、安くて大容量のものの方がコスパは良いですが、拭き取りクレンジングを使うのであれば、肌負担をできるだけ抑えるためにもコットンにもこだわってくださいね。

おすすめコットン「イグニス コットン」

肌触りが心地いいソフトなコットンです。厚みがあって大判サイズですが、水分が浸透しやすく量をたくさん使わなくてもしっとりと拭き取れます。

量はケチらずたっぷりと

特に高価な拭き取りクレンジングは、できるだけ量を少なく使おうとしがちですが、量が少ない状態で拭き取ると、肌にかかる摩擦が増えます。

メーカー推奨の量を守り、ケチらずたっぷり使いましょう。

肌をこすらない

つい肌をこすってしまいやすい拭き取りクレンジングですが、こすらなくてもメイクは落ちます。

落ちにくいアイメイクやリップメイクは、コットンを10秒ほど当てて、クレンジング剤をしっかりなじませましょう。

拭き取る、というより下に向かってすべらせるようにすると、摩擦を最小限に抑えて汚れが落ちます。

落ちにくいマスカラは、綿棒にクレンジング剤を馴染ませ、目を閉じて綿棒で撫でるようにすると落ちやすくなりますよ。

拭き取りクレンジングは肌負担の少ないものを選ぼう

拭き取りクレンジングは、水タイプもクリームタイプも、どうしても摩擦刺激が肌に加わるので、クレンジング剤自体を負担の少ないものにすることが大切です。

たまに使う程度であれば、プチプラのものでも問題はありませんが、敏感肌や年齢肌でお悩みの方は、無添加処方やナチュラルコスメの拭き取りクレンジングを選んでみてください。